顔診断。顔のパーツから性格を見抜く方法

田邉愛理

田邉愛理

Feb 20, 2018, 10:00 PM

X
20180220_facereading_1
Advertisement

人は、相手がどんな人間なのかを無意識のうちに「顔」から判断しています。特集「姿勢のよい顔 ー顔マネジメントで印象を操作するー」では、顔に表れる性質を独自の観相学で鋭く見抜く、観相家・顔研究家・顔面評論家の池袋絵意知さんに取材。顔のパーツからわかる性格の傾向と、顔を読む時のポイントをうかがいました。

Advertisement

あなたはどれ? 顔のパーツが示す特徴と性格

20180220_facereading_2

古くからの観相学だけでなく、自然人類学や色彩心理等の研究を取り入れて、著名人の顔の鑑定や、よりよい顔相に導くアドバイスを行っている池袋絵意知さん。まずは顔のパーツから、性格タイプを診断するポイントを教えていただきました。自分の顔がどう当てはまるか、ぜひ鏡を見ながらチェックしてみてください。

Advertisement

1.額(おでこ)…考え方や興味・関心の範囲を表す

額の横幅が広い:興味の範囲が広い
額の横幅が狭い:ひとつの分野にこだわる。凝り性
額の縦幅が短い:直感タイプ
額の縦幅が長い:熟考タイプ
生え際が直線的:かっちりした性格。融通がきかない
生え際が曲線的(丸みがある):柔軟な性格

2.眉… 意思の強さや忍耐力を表す

Advertisement

眉が太い:粘り強い、根気がある
眉が細い:神経質
眉が薄い:知恵が働くタイプ、計算高い
眉が柔らかい印象:優しい
眉がはっきりしている:意志が強い、物事をやり切る
眉を整えすぎている:自意識過剰
眉尻が上がっている:積極的、自我が強い、自己中心的な傾向
眉尻が下がっている:協調性が高い、周囲に気を遣う
長い眉:温厚、大人っぽい
短い眉:活発、感情にむらがある、子どもっぽい

Advertisement

3.目…対人関係に関する行動特性や社交性を表す

目が大きい:明るく開放的
目が小さい:シャイ
つり目:信念を貫く、上昇志向が強い、自我・自己主張が強い
タレ目:協調性・柔軟性がある、人に気遣いができる、極端なタレ目は遊び人の傾向あり

4.鼻…自我の強さ、バイタリティ、健康運、金運を表す

鼻が大きい:自我が強い
鼻が小さい:人に流されやすい
鼻の付け根が低い:すぐに人と仲よくなれる
鼻の付け根が高い:人と仲よくなるのに時間がかかる
鼻が高い:プライドが高い
わし鼻:ひと癖あり、こだわりが強い
鼻が長い:過去を引きずりやすい
鼻先がツンと上を向いている:プライドが高い、浪費傾向あり
鼻先が丸い:金運がある、対人関係にそつがない
小鼻が張っている:気力・バイタリティがある

5.口元…欲求の強さ、積極性、愛情の強さを表す

口が横に長い:積極的、能動的、男性性が強い
おちょぼ口:受動的、女性性が強い
唇が厚い:愛情深い、情に厚い
唇が薄い:理性的、クール、淡泊
口角が上がっている:ポジティブ
口角が下がっている:ネガティブ
下唇より上唇が厚い:世話好き、愛を与える人
上唇より下唇が厚い:かまってほしいタイプ、下唇とくらべて上唇が極端に薄い人は利己的な傾向が強い
アゴが小さい:幼児性が強い、人に頼りがち

6.輪郭…遺伝的・先天的な性格である「気質」を表す

丸顔:楽天的
逆三角形:神経質
ベース型:意志が強い
しもぶくれ顔:家庭的、晩年になるほど福相
面長:大人っぽい性格(顔が縦に長いほど大人の要素が強く、短いほど子どもの要素が強くなる)

7.耳…情報力を表す

耳が顔の側面に張り付いている:攻撃的
耳が起きている(耳たぶが前を向いている):防御的
耳が大きい:情報感度が高い
耳が小さい:情報感度が低い
左右の耳たぶの下を結んだ平行ラインが鼻先より下にある:利他・博愛の精神が強い
左右の耳たぶの下を結んだ平行ラインが鼻先より上にある:自己中心的
耳が大きく長く、顔の下寄りについている:人生経験が豊富、人格的に優れている

顔のパーツからこれほど多くのことが読み取れるとは驚きです。池袋さんはリクルートでの営業マン時代に「顔から人の性格を見抜くカン」を身につけたそう。1999年に退職後、「顔と性格には関係性がある」と顔と観相学の研究をはじめたといいます。

誰でも顔から相手の年齢や、どんな人であるかを何となく読み取っているのですから、もっと顔に関心を持ち、情報を読み取ることができれば、間違いなくビジネスシーンでの武器になります。女性はメイクやヘアスタイルで、自分の性格さえも変えることができる。意志の強い人間になりたいなら、眉をはっきり描いてみたらいい。メイクした顔を毎日見ることで、少しずつ顔に性格が近づいていきますよ」(池袋さん)

顔の傾向を読む3つのポイント

20180220_facereading_3

池袋さんが提唱するふくろう流観相学では、顔の傾向には大きく分けて3つのポイントがあるそう。そのひとつが「大人の顔と子どもの顔」です。

第一印象で大人っぽく見える顔、子どもっぽく見える顔は、性格を反映していることが多い。大人と子どもの定義をどこに置くかにもよりますが、ごく一般的な性格や考え方……責任感や成熟度、物事の捉え方、自由奔放さなどに、概して反映されています」(池袋さん)

2つ目のポイントは、「男の顔と女の顔」。男女差別になってはいけないけれど、それぞれの性別が持つ特性と顔相を結びつけると、やはり一定の傾向があると話します。

「男っぽい顔の人にはより男性的な特徴があり、女っぽい顔の人にはより女性的な特徴がある。たとえば口が大きいというのは、男性顔の特徴。積極性が高く能動的です。口が大きく頬骨が高い顔は、仕事が生きがいという女性実業家や女優さんに多いです」(池袋さん)

「表情の蓄積」が顔をつくる

20180220_facereading_4

そして3つ目のポイントが、「表情の蓄積」です。顔は表情の蓄積で変化していきます。笑顔が多い人は口角が上がり、物事を暗く考えがちな人には、眉間に深いシワが刻まれる。まるで年輪のように、長年の性格・思考のクセが顔に表れるのです。

「同じDNAを持つ一卵性双生児でも、ひとりがアメリカで育ったとすれば顔は変わります。顔は機能的につくられますから、環境や文化、コミュニケーションの方法によって、おのずと差が出るのです。顔には、表情のように一瞬で変わる要素もあれば、30年かけて変わる要素もある。確かに言えるのは、顔は自分の意志で変えられるということ。顔をよりよく変えていこうというのが、私が考える観相学です」(池袋さん)

池袋絵意知さんに学ぶ、観相学による顔マネジメント。後編ではビジネスシーンで役立つ「顔」のつくり方や、2018年のラッキーフェイスについてうかがいます。

eichiikebukuro_profile

池袋絵意知(いけぶくろ・えいち)さん

観相家、顔研究家、顔面評論家。出版社で3年半、人材総合サービスで7年半営業を経験した後、それまで興味を持っていた顔の研究を本格的に始める。古くからの観相学だけでなく、自然人類学や色彩心理等の研究を取り入れ、独自の顔面観相術「ふくろう流観相学」を確立する。多方面から研究した顔に現れる性質を考慮した上で鑑定、アドバイスをすることを信条として、多くの支持者を得ている。日本顔学会会員。公式サイト

後編:顔のプロに聞いた、目的を達成する「顔のつくり方」

取材・文/田邉愛理、企画・構成/寺田佳織(カフェグローブ編集部)、photo by Shutterstock

X

あわせて読みたい

Special Feature

BRAND STUDIO